政治家と有権者の不幸な関係 議員定数削減は正しいのか  

「勝手に選挙すればいい」

 

先日、地域をまわっている中で、いただいた言葉です。その方は、「政治家を選ぶ選挙は自分には関係ない」、「出たい人は勝手にでればいい」と言っていました。はたしてそうでしょうか。私は違うと思います。

 

政治家は、有権者の代表として選挙され、議会活動を行います。その議会活動の結果、予算が決定され、行政として様々な事業を実施します。住民の皆さんが納めている税金の使い方も、最終的には議会で決められます。つまり、自分達のだしたお金の使い方を決めるのが政治の大きな役割といえます。そう考えた時、政治は自分と無関係と言えるはずがありません。

投票箱2

 

最近、議員定数の削減が声高に叫ばれています。国会議員、県会議員、市会議員など様々なレベルで定数の削減が実施されています。しかし、誰のための議員定数の削減なのでしょうか?

議員は有権者の意見を行政予算の使い方に反映させるためのツールの1つです。議員を減らすということは、自分の意見が通りにくくなると同義です。有権者がその選択肢を選ぶ。私には違和感があります。「政治家にコストをかけすぎだ」という点を考えるのであれば、政治家の給料を下げるのも一案です。本当に議員定数の削減が必要なのでしょうか?

 

議員定数削減が叫ばれる背景には、「政治家が何の仕事をしているかわからない」「政治家が信用できない」など、有権者が政治家を信用できていないという事情があるのではないでしょうか?

 

有権者が政治家を信用できず、政治家の削減を求めることで、結果的に自分達の意見が反映されにくくなる。何とも不幸な政治家と有権者との関係がみえてきます。

 

政治家と有権者が信頼関係を築くこと。そのためには、まず政治家が強い決意を持ち、変わらなければなりません。もうああいった言葉がでないような政治家と有権者の関係をつくるため、私は動きたいと思います。