なぜローカル経済から日本は甦るのか 本当に地方に仕事はないのか? 冨山和彦さんの著書で勉強する

 

「地方は仕事がなく、人手は余り困った若者が東京に出ていってしまい、空洞化がおこっておる」

上記のような話はよく聞くいわゆる”常識”のようになりつつあります。しかし、この本ではこの”常識”に真っ向から反論しています。

生産年齢人口が減少している一方、サービス業の需要は減少していないこと。結果的に人不足がおこっていることを、論理的に説明しています。

たしかに、建設業、医療、介護業界で人が足りていないという話をよく耳にします。この人手不足は一過性のものではなく、今後ますます問題は深刻になっていく可能性が指摘されています。

しかしながら「地元に戻りたいが仕事がない」という理由で地元に戻ってこれない若者が多くいます。これらは、現在求められている職と求めている職が一致していないことを意味します。

このギャップを「グローバルな経済圏」と「ローカルな経済圏」という2つの側面を分けて原因を分析している点で大変勉強になりました。

また、ローカル経済圏の仕事は基本的に対面のサービス業が中心であり、日本のGDPの70%を占めており、30%を占めるグローバルな製造業とは分けて考えなければいけないとの示唆も、地方の雇用を考える際に大変重要な指摘だと感じました。

現状を分析し、課題を明確にしないと、答えもあやふやなものになってしまいます。Uターン、Iターンという言葉で思考を停止させるのではなく、どういった職種にターゲットを絞り、どういった年齢層に訴えかけるかより検討する必要性を感じました。

「28の挑戦」 小柳 さとし

 

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