四年でシャッター街を再生〜日南市油津商店街の挑戦〜

宮崎県日南市に四年でシャッター街を再生させた商店街があるという話を聞き、お話を伺いにいってきました。その名は油津商店街。全国で散見されるように、郊外への大型スーパーの出店に伴い、客足が遠のき、空き店舗、空き地の増加が進み、「暗くて危ないから子どもは近づくな」とも言われていたそうです。
しかし、中心市街地の活性化を目指し、プロジェクトが進められました。ポイントは3つあります。1つは民間人を登用し、4年で20店舗の出店という明確な目標を立てたこと。2つ目は、民間人が中心となり、商店街以外の人達を巻き込み、プロジェクトを進めたこと。3つ目として、空き店舗に企業を誘致し、若者が働く場をつくったことです。


また、行政ありきではなく、市民有志によるまちづくり会社である、株式会社油津応援団、日南まちづくり会社をつくり事業を進めています。
結果として、一年目は0件、二年目は二件、三年目に15件の店舗、IT企業3社、四年目に29件の店舗、IT企業10社の誘致を達成しました。買い物をするだけの場ではなく、人が集う場としての役割を果たし、現在では、保育園、高齢者専用住宅、医療機関なども開業し、街は大きく変わったとのことです。


「油津だからできた」ということは決してありません。人口5万人、新潟市の各区の人口より少ない規模でも、やり方によってはシャッター街ではなくなり、人が戻ってくることがわかりました。今回学んだやり方をどう新潟に適応できるのか、今後議会で提案していきたいと思います。