ホーム開幕戦で惜敗 アルビレックスから始まる地域社会

本日、新潟駅を通ったところ、多くのオレンジ軍団を発見しました。アルビ狂の私には、その理由がすぐにわかりました。今日はホーム開幕戦です。

寒い中、多くのサポーターがビッグスワンへバスで向かっていました。子ども連れの親子から高齢者まで年齢層も様々です。J1に昇格して今年が11年目になりますが、新潟にサッカー文化が根付くと誰が予測していたでしょうか。

サッカーを通して新潟は変わりました。みんなで何かを応援する、やり遂げる楽しさを体験しました。新潟のサポーターの特徴は老若男女、幅広い層のサポーターがスタジアムにいて、とてもアットホームな雰囲気があることです。これは、地域の人がみんなで「おらったの新潟」を応援していることの表れではないでしょうか。元来は地域コミュニティがしっかり根付いた土地でしたが、他の自治体同様、地域意識というのが希薄になってきている現状もありました。

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そういった状況下で、アルビレックスは自治体に招待券を配布する手法をとりました。受け取った人達は近所の人を誘ってビッグスワンに通いました。そこでは、自分の知っている近所の人と、自分の知らない新潟の人と一緒に「アルビレックス」を応援することになります。そして、新潟の人が一緒になって「おらったの」アルビレックスを応援することに喜びを覚えていきました。

アメリカの政治学者アンダーソンは、国家の成立を「想像の共同体」という言葉を使って表現しています。国家は、お互い見ず知らずの国民によって共同体として成り立っているという考え方です。私たちが実際には会ったこともない人と、「日本人」というだけで親近感を感じているのは、国家がこの機能を上手く活用しているとの説です。

新潟でのアルビレックスは、単なるサッカーチームではなく、異なった地域に住む新潟人たちをつなぐ、接着剤のようなものなのかもしれません。今年はACL出場を目標に頑張っているアルビ。私も応援します!頑張れアルビ!