人口減少対策特別委員会 報告〜現状わからずして、処方箋なし〜

9月定例会期間中の人口減少対策特別委員会の様子について、報告します。

6月の委員会にて、新潟市の人口減少に関するデータを、委員間で共有し、今後の調査研究の内容を決めていく手順が確認されました。
今回の委員会では、新潟暮らし奨励課をお呼びし、新潟市人口ビジョンに基づいて、データを報告して頂きました。非常に活発な議論がなされました。委員の皆さんの、この問題にかける意気込みが伝わってきました。
しかし、残念ながら、新潟市人口ビジョンでは、今後の人口減少問題を議論するのに、十分ではありませんでした。私も、6、9月定例会で指摘しましたが、十分なデータなくして対策をうつことはできません。
人口ビジョンの中に、新潟市の子育て環境は、類似政令市(浜松市、岡山市)などに比べて、非常に優れているとの説明がありました。それにも関わらず、出生率は類似政令市の中でも最低クラスとなっています。原因がわからなければ、処方箋もわかりません。それが今の新潟市の現状です。
次回の委員会では、不足しているデータを、別の専門部署からご説明頂けることになりました。まず現状を知ることから、始めなければなりません。

「28の挑戦」小柳 聡