北区役所の庁舎整備位置は豊栄駅南側の文化会館・公民館等のあるエリア(市有地)に決定

昨晩、北区役所から、新庁舎整備については、庁舎整備位置を豊栄駅南側の文化会館・公民館等のあるエリア(市有地)と決定したとの発表がありました。これまで7年以上もの間、新庁舎の整備位置については議論があり、市としての方針が示されないまま、外部検討委員会、自治協議会などの外部機関で議論されたことで、結論がでるのが遅れてしまいました。

駅北側、駅南側はそれぞれ全く特徴が異なる地点です。人口構成も、人の流れも全くことなります。そういった点を踏まえ、今後の北区をどういった区にしていくのかを踏まえ、また、区役所にどういった機能を求めるのかを議論した結果、整備位置を決めるというのが、自然な手順だと私は考えていました。

しかし、これ以上事態が長期化することのデメリットを考え、平成27年度中に場所について結論をだし、その後まちづくりを含めた庁舎の基本構想について検討するのが平成28年度ということでしたので、今回発表があったということは、ぎりぎりのタイミングなのかもしれません。

考えなくてはいけないことは、「何のための区役所なのか?」という点です。区役所ができて町が今まで以上に発展するというのは、非常に甘い幻想だと私は考えます。葛塚地区の公共施設が集中しているコンパクトな街並みの利点をいかし、高齢者の方でも安心して生活できる街を目指すコンパクトシティという考え方のもと、今後の街づくりを考えていくということには賛成です。

また、新潟市には財産経営推進計画というものが昨年策定されており、今後老朽化する公共施設の再配置、複合化を検討していくこととされています。北区役所の整備位置のエリアは豊栄地区公民館がありますが、築40年で耐用年数は残り約10年です。そういった施設をどう複合化していくのか、この点も非常に重要です。

一方、若い世代の人口が増加している地域は駅北側の地域です。また、今後大学の新設等により、さらなる若い世代の人の流れが期待されるのも駅北側の地域。何より車を前提とした行動に適したエリアです。そういった利点を北区としてどう活かした街づくりをおこなっていくのか、これも非常に重要な点です。

今回の北区役所の庁舎建設は、単なる箱物ではなく、まちづくりを考えるきっかけになると私は考えます。新聞報道では、そういった北区の現状、課題が触れられておらず、残念でしたが、北区役所と一体となり、こういった点について住民の方に問題提起をし、行動に移していきたいと思います。

 

<北区役所の整備位置について>

https://www.city.niigata.lg.jp/kita/torikumi/seisaku/kitatyousyaseibi.files/1-seibiitisentei.pdf