新潟県農業総合研究所園芸研究センターで学ぶ「新潟市議会農業活性化調査特別委員会の行政視察」
私が所属する新潟市議会農業活性化調査特別委員会の行政視察として、新潟県農業総合研究所園芸研究センターに視察に行ってきました。研究センターでは、新品種の栽培技術の確立などを行っており、イチゴ、ぶどう、なし、茶豆、きゅうり、アザレアなどの研究の様子を見せて頂きました。
新潟県の園芸戦略に沿って、1億円の産地を現在の2倍にすることを目指し、大規模園芸産地の育成のための研究を行っているとのことでした。水稲への園芸の導入は、水稲が盛んな新潟県にあって、特に力を入れている取り組みです。
特に興味深かったのは、なしのジョイント製法という栽培方法です。これにより、収穫まで通常10年かかるところ5年に短縮でき、枝の選定も通常の栽培方法より容易になり、経験が不足していても取り組める栽培方法とのことでした。また、通常の方法より木が低くなるため、将来的には機械で農薬などの散布、収穫なども見込んでいるとのことです。
他の栽培方法も、キーワードは機械化により参入の障壁を低くする点にあるように感じました。品質を維持しながらコストを抑えることが可能になっただけでは、1億円規模の産地ができるとは考えられません。販売戦略も一体となった取り組みが求められてくることを強く感じた、非常に勉強になる視察となりました。