新潟市令和2年5月臨時会にて補正予算案が全会一致で可決
本日、新潟市議会5月臨時会の本会議が開催され、全会一致で可決されました。
以前に市長専決処分(議会での議決を経ずに予算執行分)を除く実質的な補正予算としては、4億92万1,000円となります。
特徴的な内容としては
(1)放課後児童クラブの支援員に対して一時金の支給(一人1万円) 7,350万円
(2)新しい生活様式に対応した店づくり応援事業 8,000万円
(3)通勤機会削減等に取り組む市内企業の応援 6,000万円
(4)あんしん宿泊割引プラン支援事業 2,000万円
(5)新型コロナウイルス感染症対策協力基金条例の制定
が挙げられます。
大胆な基金運用を
私が所属する総務常任委員会でのやりとりで、「財政調整基金は取り崩すが、国の交付金が入れば戻す予定」との発言が執行部からありました。一時的には基金を活用するが、あとで国から入ってくる臨時交付金で結局は取り崩しなしとするとのことです。確かに、大雪などで基金が足りなくなった過去の経験から、ある程度の基金は必要だと思いますが、緊急時ですので戻すこと前提ではなく大胆な財政運営が必要なのではないでしょうか。
活用イメージの明示、基金額のリアルタイムでの表示で市民一体感の醸成を
基金条例については、活用イメージを具体化させないとの答弁でした。しかし、それで市民からの賛同が得られるとは考えられません。今回、市民の方から500万円の寄付を頂いたので基金条例を制定との話では、受け身の姿勢で、多くの市民からの賛同を得るのは難しいと思います。大阪府、千葉市の取組などを例に活用イメージの具体化、基金額の表示など工夫を執行部に求め、前向きに検討するとの答弁をいただきまいた。今後具体的な制度設計が進むと思いまうが、つくって終わりではなく、市民の気持ちが1つになるようなきっかけを基金条例で作り上げることができればと思います。
(1)放課後児童クラブの支援員に対して一時金の支給(一人1万円) 7,350万円
小学校の休校に伴う勤務時間の延長や分散させての見守りなど、職員の業務量が増加したため一時金の支給
対象:市内放課後児童クラブに勤務する職員(非・正規とわず)1,514人
(2)新しい生活様式に対応した店づくり応援事業 8,000万円
対象者:小売業、飲食業、生活関連サービス業を営む店舗でどちらかに該当するもの
<1>店舗にて常時使用する従業員数が5名以下
<2>売場面積250㎡以下の店舗
対象事業:感染症対策に配慮した店舗づくりのための設備投資にかかる費用
・3つの蜜を回避するためのレイアウト研修
・接触を低減するための整備
・衛生環境に配慮した整備
・換気に配慮した整備
例)パーテーションの設置、自動水栓蛇口への改修、エアコンの更新、空気清浄機の購入など
補助率:補助率2/3、限度額100万円
受付期間:令和2年6月1日から開始
(3)あんしん宿泊割引プラン支援事業 2,000万円
新潟市民が宿泊した場合、一人5,000円補助
(4)新型コロナウイルス感染症対策協力基金条例の制定
医療提供体制の整備及び感染拡大の防止、市民生活及び地域経済の回復のために基金設置する条例。