JA全農にいがた「たまねぎ広域集出荷施設」を農業活性化調査特別委員会で視察
先日の新潟市議会農業活性化調査特別委員会の現地視察で「JA全農にいがたたまねぎ広域集出荷施設」を見学してきました。
元々物流倉庫であった建物の中に、たまねぎを集め、段ボール箱に入れ出荷するための施設で、今年稼働しました。約1.1億円をかけ、国、県、新潟市、田上町の補助金が入り、建設されたとのことです。
新潟市西蒲区、南区、田上町などの生産者のたまねぎをトラックで集荷に行き、この施設に集めます。まずは、5〜7日間乾燥室で乾燥させ、その後機械で根・歯切りの一次選別を行い、その後、二次選別のラインに投入し、小玉を抜きSから2Lまでのサイズに分け、それぞれ段ボール詰めを機械で行います。最後にトレーサビリティの番号を印字し、それぞれのサイズに分け、パレットに段ボールを重ねて出荷となります。
見学に行った際も多くのたまねぎがラインに入っていましたが、当初予想していたより新型コロナウイルスの影響で需要が減少し、出荷ができていないとの担当者の話でした。こういった施設はスケールメリットが出るものですので、この施設をきっかけにより生産者が園芸にシフトし収益を得られるような体制が構築されていくと考えられます。
一方で、他の生産地でも同様の施設が建設されれば、新潟と同様の価格、生産量になることも考えられます。新潟市としても、こういった施設設置への補助金を出すと同時に、ブランディング、他の自治体との連携などできることはあるはずです。今後もこういった取り組みについて勉強していきたいと思います。
JA全農の皆様、貴重な時間を頂きありがとうございました。