早通児童センターについて新たな案が示されました
昨年末に示された「早通児童センター廃止案」について、たくさんの方からご意見をいただきました。その全てが施設の存続を望むものでした。市の厳しい財政状況をお伝えし、まだ児童館がない地域がある中で北区のみ新設するとなれば新潟市民全体の理解を得ることは難しいことをお伝えすると、みなさん複雑な表情をし、受け止めらられていました。
もちろん、旧豊栄市が子どもが多い早通地域に児童センターを作ったこと、もっと言えば豊栄市内に児童館、児童センターを作り子育て支援に力を入れてきた、そんな特色があったことは評価されるべきです。特色を消してしまう合併の弊害の1つとも言えます。
私は、様々な方の声、行政の実情の両方の立場を見る中で、なんとか落とし所がないものか考えてきました。やはり、既存の施設の活用、ひまわりクラブ、ふれあいスクールの活用など、今あるものをうまく活用するしかないとの結論に至りました。
市の当初案である「廃止」から、意見公募を実施し、多くの区民の皆さんから「子どもの居場所づくり」を求める声が上がったことを踏まえ、市が新たな案を提示してくれました。
(A案)当面の間運営を継続するが、施設の安全性が保てなくなった場合速やかに利用休止
(B案)早通地域での児童館機能を確保していく方策を地域と区がともに検討し、3〜4年後を目処に既存施設へ機能移転を進める
目的は子どもの居場所づくり。そして児童虐待、ヤングケアラーなど、子どもの実情に寄り添った支援ができる場所づくりです。
今後、地域と行政での話し合いがおこなわれ、数年かけ結論が出ることになると思います。今回行政が市民の声を踏まえ、再検討してくれたことは、行政の立場からすると簡単な決断ではなかったと思いますが、この判断に敬意を表します。
1か0ではなく、現状を踏まえ少しでも納得できる結論が出るよう、議員という立場で携わっていければと考えています。
詳しい資料は北区の児童館のこれからからご覧ください。