委員会視察②~フードバンク関西を訪問~
兵庫県芦屋市にあるフードバンク関西を訪問してきました。
フードバンク関西とは、「食品製造、流通、小売企業や個人の皆様から、食べ物としては美味しく安全だが、商品として扱えない、使い切れない食品を無償で引き取り、要支援生活者を支える福祉団体に運んで、無償で分配する活動をしている団体です。」団体パンフレットより
現在日本国内でも、40の団体が同様の活動を実施しています。新潟では、フードバンク新潟が活動をしています。
フードバンク関西では、40社ほどの企業と提携をして、余った食料品を受け入れ、食料を必要としている人達に提供しているとのことです。
基本的にはボランティアの方に手伝っていただき、食料品の回収、仕分け、保存、配達を行っているとのこと。
運営規模として、年間約700万円、70%近く寄付金会費で集めているのも特徴です。なんといっても、理事長、副理事長の熱意は相当なものでした。企業へはなかなか理解してもらえな、苦しい状況だと仰っていました。普通の企業の営業と違い、企業の善意に訴えかけるしかないという状況は、厳しいものがあります。
現在の日本では、食品廃棄物リサイクル法があり、関連業者にロスの削減が求められていますが、これは堆肥化、熱利用を想定したものです。
日本の1年間の食品廃棄物の量は1700万トン。その26%である500万トン〜800万トンは食品ロス、つまり食べれるものだというデータがあります。
アメリカでは、財政的な支援を行う一方、フードバンクに配布量のノルマを課すとのことでした。現在の日本における、善意に頼った制度では、限界があります。
新潟市において、行政としてバックアップできないか、考え訴えていきたいと思います。
小柳 聡