北区役所の新庁舎整備位置について議会報告がありました
5月18日の総務常任委員会で北区役所新庁舎整備について報告がありました。発表は、前日の全員協議会で市長から報告がありましたが、詳細のデータについては、まだ出ていませんでしたので、「ようやく公表されたな」というのが正直な感想です。
市としての決定は覆ることがありませんので、検討過程で出てきた北区の課題を、いかに今後の街づくり、区役所整備に活かしていくかが、求められています。
気になった点は下記の通りです。
①利用者の85%は車を使って庁舎を利用している
→コンパクトシティの観点が評価にも反映されていたが、実際の区民の行動は自家用車を前提としたものになっている。区役所作成資料には、庁舎までの公共交通確保を掲げていたが、整備しただけでは利用は促進されないと考えるのが自然である。コンパクトな街づくりを進めることを、今後まちづくり計画に基づき進める必要がある。
②駅北側の発展可能性
→発展の可能性については、区も認めている部分である。また、有識者の方からも、拠点性を活かした街づくりを進める必要性が指摘されている。仮に区役所設置が設置されれば、起爆剤の役割が期待されたが、区役所がなくても、民間企業にとっては十分に魅力的なエリアである。そこを、区だけでなく、市としてどう考え、ビジョンを示していくのかが求められている。
③フレキシブルな対応
区役所利用の目的別データを確認すると、窓口サービスを目的とした利用が全体の7割以上を占めている。今後戸籍、住民票等のサービスは、コンビニでも可能になることなど、さらなる技術の進展を考慮すると、庁舎の利用形態も変更可能な仕様が求められる。
公共施設との複合化、民間活力の活用は、検討が当然のことであるが、以上のような視点も踏まえ、今後の庁舎の基本構想、北区の街づくりについて議論し、方向性を示すことが、区役所庁舎新築で住民の関心が高くなっている今の北区には必要だと考える。
<参考資料>