新潟から世界へ
今週は「新潟から世界へ」 をテーマにいくつかの勉強会に参加しました。
1つめは新潟市空港港湾振興議員連盟の新潟東港での視察です。現在港湾管理をしている「株式会社新潟国際貿易ターミナル」にて、お話を伺いました。
民営化により、(1)ポートセールスの実施、(2)船社、輸入荷主向けインセンティブ制度の実施などをおこない、集荷促進を進めているようです。
しかし、他の港湾も同じような施策を実施しているため、現状はなかなか厳しいようです。一時20万TEUまで取扱量が増加しましたが、その後減少に転じ、現在は役16万TEUです。
日本海側では、その取扱量の多さは際立っていますが、日本全体をみまたせば横浜港は約280万TEUで、新潟港の約17倍です。一方海外を見渡せば、世界トップクラスは東アジアに集中しています。トップの上海は約3700万TEUで、新潟港の約230倍で、圧倒的な差があります。国を挙げて拠点化をおこなっている港に、県と市がバラバラな新潟港がかなうはずもありません。現実を直視することができました。
2つ目はASEANビジネス講演会です。投資先として東南アジア、特にASEAN諸国のポテンシャルについて勉強させていただきました。注目すべきは、労働力人口の若さです。日本は40歳を超えていますが、ASEANは20代半ばとなっており、人口減少社会の日本とは構成比に大きな違いがあります。
新潟のこれからを考えた時に、新潟のことだけを考えても先はありません。「インフラが整っている新潟には可能性がある」 ことが改めてわかりましたが、ポテンシャルだけで終わらせてはいけません。今あるものをいかにいかして、新潟から世界への動きを促し、応援していく強力な体制が求められています。行政、民間で線を引いている場合ではありません。