農業活性化調査特別委員会視察1日目(豊洲市場)
農業活性化調査特別委員会の行政視察として議員、執行部、議会事務局の方と共に視察に行ってきました。初日は豊洲市場です。
築地市場からの移転の際に、地下水の安全面の問題が注目を浴びたものの、結局築地から豊洲への移転が完了してから約1年。市場は非常に近代的な施設に生まれ変わり、実際のせりが行われているフロアーに入るまではここが市場であることか忘れてしまうような作りとなっています。
豊洲市場は水産物部(取扱量1406t:16億円/日)、青果部(取扱量948t:3.3億円/日)を取り扱っている東京都が持っている11ある中央卸売市場の1つです。(1)食の安全・安心の確保(2)省エネに配慮し環境に配慮(3)効率的な物流の実現(4)地域と連携し賑わい創出の4つをポイントとしています。中でも一番の特徴は、衛生面の管理が築地に比べて格段に向上していることです。フロアごとに自動ドアで仕切られていました。また、外国人観光客の多さにも目がいきました。都の担当者の方に観光客数を聞きましたが、統計は撮っていないとのことでした。あくまで、「市場」とのことのようです。これから観光客が集まるであろう豊洲エリアにありながら、都の中央卸売市場としての考え方とまちづくりの観点が上手く噛み合っていらず、もったいなく感じました。
加えて、法律改正により、今後民間事業者でも中央卸売市場の開設が可能となります。東京都では特に検討していないとのことでしたが、今後民間への委託などの事例も増えてくるのではないかとの話でした。新潟市でも観光面からは中央卸売市場を十分に活かせていません。今後民間との連携も探っていかなければなりません。