熊本市さくらまちバスターミナルについて学ぶ
令和元年9月にオープンした日本最大級のバスターミナル、さくらまちバスターミナルについて学んできました。
まず驚いたのがその大きさです。バスターミナルがメインではなく、ショッピング施設、映画館、ホテル、音楽ホール、保育園、クリニック、スポーツジムにタワーマンション、結婚式場、専門店の数は約150、屋上庭園には公園もありました。まさに一つの街がありました。
再開発事業全体は約700億円とのことでしたが、それがうなずける非常に大きな再開発事業です。また、熊本城ホールは民間事業者が設置し、完成後は市に売却、マンション部分も同様の手法とのことで、民間事業者が整備を行うことで、需要をしっかり把握し建設している点は参考になると感じました。
肝心のバスターミナルですが、待合環境は完全に室内となっており、バスが来た時のみ自動ドアが開き、バスに乗り降りすることができます。三色の色を使ったユニバーサルデザインで、わかりやすかったです。貸切バスをつけるスペース、タクシースペース、自家用車用の駐車場も整備されており、他の交通手段との親和性も高いと感じました。
新潟市の新バスシステムでは、乗り換え負担が課題ですが、バスを移動手段としてだけ考えるのでは限界があります。まちづくりの一環として捉えること、言ってしまえば一人の生活者の目線で考えた時、ただの乗り換えを強いるのか、生活動線の中に組み込み、買い物、病院、娯楽の動線と公共交通を一体化することで利便性を高めるのか、工夫が必要だと感じました。
今後の新バスシステムの改善の中で今回学んだことを活かしていきます。