新潟市の学校園ガイドライン改定で感染拡大を抑える こどもが安心できる環境を
安全をどう安心に繋げるか
新潟市内で児童・生徒が感染し、学級閉鎖になるケースがいくつか報告されています。感染が確認された児童・生徒と同じクラスのこどもの中でも、濃厚接触者に特定されPCR検査を受けるケースもあれば、濃厚接触者に特定されず検査を受けない場合もあります。
保健所が調査した結果の総合的な判断になりますが、「それで十分なのか?」とのこども、保護者が不安を訴える話をいくつかいただきました。
いずれもこども間での感染拡大ではなく、家族または外部からの感染拡大です。
PCR検査の結果を待っている間の対応
もう1つの論点として、感染が確認された児童・生徒の家族が濃厚接触者に特定され、PCR検査を受けた時から結果が出るまでの間、現在の新潟市の新潟市⽴学校園ガイドライン 「⼦どもたちの笑顔のために」では、登校するかどうかは各自の判断に委ねられています。学ぶ権利を保障する意味では、価値のあることだと思います。
一方で、結果が出るまで自宅待機をしていれば、学級内での濃厚接触者が発生しなかったケースもあるとのこと。これは無症状であれば、感染が確認した日から2日程度遡って濃厚接触者の調査が行われるため、待機期間の行動で影響を最小限にすることができることを意味します。
ガイドライン改定で濃厚接触者の範囲を抑制
現在のガイドラインは、こどもの学ぶ権利を保障する観点から、感染が確認もしくは濃厚接触者に特定されなければ、出席停止にならない旨、記載されています。しかし、仮に濃厚接触者が増えれば、濃厚接触者と特定された児童・生徒は2週間の自宅待機となります。また学級が閉鎖されれば、多くの児童・生徒が3日程度休まなくてはなりません。
加えて、感染した児童・生徒が学級に戻った時の心情を考えれば、家族の結果が判明するまでの1日程度休むことで、安心して学校活動に戻れるのではないでしょうか。
現在の感染状況を見れば、大人からこどもに感染することも珍しいことではなくなっています。その前提に立ち、ガイドラインの改定案を同僚の石附議員と議論し、作成しました。また、小児感染症の専門家からもお話を伺い、そのような方向性が望ましいとのご意見もいただきました。現在、教育委員会に提案しておりますので、作業が前向きに進むことを期待したいと思います。