まちづくりトーク(若者版)〜自治協議会の悪用〜

先日、若い世代有志の方から「区長と話したい」という話をいただきました。ことの発端は、区役所移転問題です。

 

区役所と自治協議会との間で約8年もの間、場所をどこにするか議論されてきましたが、結論は出ず。

何より問題なのが、情報共有の方法です。区役所の方に話を伺うと、住民の代表である自治協議会の方に説明しているとのこと。人によっては、自治協議会の方に話を聞いてくださいと言われる職員の方もいました。

しかし、条例上、自治協議会の委員が住民の代表である規定はありません。また、自治協議会の委員に、市民に対して、自治協議会で議論されていることを報告する義務も、規定されていません。

自治協議会はあくまで諮問機関なのです。

 

この北区役所移転問題は、行政が方針を示さず諮問を続けてきました。そして、そういったやりとりを公開してこなかった。

すると何が起きるか。自治協議会の委員は年齢層が高くなっているため、若い現役世代には、情報が届いていないということが発生します。

 

今回、声をあげていただいた方は、まさにこの点に非常に疑問を感じていたとのことです。

そこで、若者世代の声を行政に届けようということで、今回企画されました。内容は、改めてアップしますが、今まで企画されたことがないものでしたので、まず「やってみる」という点では、いい滑り出しだったのではないかと感じました。

行政が自治協議会をどのように使っていくべきか、便利屋として行政の都合よく使っていないか改めて考える必要があります。

本来の節系責任は、行政にあります。自治協議会に説明をして、住民への説明とするのは、行政の怠慢だと、私は思います。

この点について、同じような事例が他にもないか、調べていきたいと思います。

 

小柳  聡