福岡県営天神中央公園西中洲エリアのPark-PFIについて学ぶ
福岡県が所有する中洲エリアの公園の再整備にPFIを用いて民間活力を上手く活用した事例を学んできました。
公園の総面積は3.1haで、その中の西中洲エリア0.8haが対象です。中洲エリアと天神エリアを結ぶ動線上にあるため、通行量のある公園ですが、以前は気が生い茂って、夜間などは通行することが憚られるような地域とのことでした。
そこで、公園設置管理者制度を用いて、再整備が行われました。まず、サウンディング調査を用いて、公募条件の整理のための対話が行われ、賃料、県と民間との役割分担が決められました。インフラ設備は行政が整備、飲食施設は民間が整備。6社から提案があり、西鉄さんを中心とすふ事業体に決定し、令和元年8月にオープンとなりました。今後も民間事業者からの提案で、広場の利活用が図られ、その結果、テナントの売上向上などが想定されます。
市が施設を整備し、運営事業者を募集する公設民営ではなく、民間事業者が収支を考え施設を建設していることが一番のポイントです。また、公園の指定管理者は別におり、今回は施設設置、運営を行う事業者を募集したという点も非常に興味深かったです。
新潟市でも、白山公園周辺などはこの手法により、より魅力的なエリアになる可能性を感じました。一方、個別施設の整備だけでなく、地域の一体的な再整備がなければ、効果も限定的になってしまい、結果として事業者が手を挙げにくい、採算性の低い事業になることも考えられます。市役所分館解体後について、考えさせられた視察でした。