新潟市南区でスマート農業の稲刈りを視察〜新潟市農業活性化調査特別委員会で有限会社米八様から学ぶ
私が所属している新潟市農業活性化調査特別委員会で有限会社米八様のスマート農業を現場で学ばせて頂きました。
耕運では自動操舵システム、整地ではドローンによる凹凸診断、土づくりには人工衛星の活用、田植えには可変施肥+直進アシスト機能の田植え機、防除にはドローン、水管理には水位センサー、生育には人工衛星、ドローンの活用、収穫には収量コンバインなど、さまざまな場面でICTシステムが活用されています。
そして、それらのデータを統合するシステムとして営農支援アプリの活用。スマート農業はドローンでの農薬散布、田植え機の自動運転などイメージがありますが、実際には様々な場面で、今まで人が手間をかけて確認していた作業が機械に代替されていました。
今まで熟練の技術が必要だった部分に機械が導入されることで、まだ技術力が高くない農業従事者でも作業をすることができる点にメリットがあるとの話でした。当然、労働力の削減にも繋がります。
一方で課題は、価格です。コンバインでも2,000万円クラスのものもあれば、もう少し値段が抑えられているクラスもあるとの話でした。国、県での機械導入の補助メニューに加え、新潟市独自のメニューが今議会で補正予算として提案されています。
今後、新規就農など、スマート農業を積極的に導入する方、しない方に分かれる可能性があります。全ての人に導入するのではなく、農業のやり方の1つとして今後ますます活用の幅が広がっていくことが想定されます。
米価の下落は農業従事者に収入の面から大きな影響を与えますが、同時に消費者としての影響も与えることになります。収入保証と同時に様々なプレーヤーが参入する1つのアプローチとして、新潟市としてさらに推し進めていく必要性を実感しました。