新潟市長立候補予定者の公開討論会に参加

先日、新潟青年会議所主催の新潟市長選挙立候補予定者3人による公開討論会に参加してきました。

新潟市長選挙の公開討論会に参加するは初めてでしたが、率直に参加してよかったなという感想と、候補者にがっかりしたという2つの感想を持ちました。

各候補が、(1)人口(2)子育て(3)教育(4)公共交通(5)観光(6)農業(7)財政・公共施設などのテーマに沿って、それぞれの政策を順番に主張するため、違いがよくわかるというのは、公開討論会ならではのよさだと実感しこました。それだけに、具体策がある候補者と、それに対する批判のみの候補者、具体策のない候補者がよくわかりました。

政治家は、自ら争点を作りだし、有権者に提示することで、有権者は選択をしやすくなるのが選挙です。そういった意味では、今回の選挙では、(1)BRT(2)水と土の芸術祭の2つの事業が争点として設定されつつあるようです。報道各社の世論調査でも、この2つを争点として、インタビューを行っていることからも、それはうかがえます。

公開討論会

しかし、私たち有権者が考えなくてはいけないのは、「本当に2つの争点だけに絞ってしまっていいのかどうか」です。たしかにこの2つの事業は現市政の象徴的なものかもしれません。しかし、新潟市はその他にも多くの課題を抱えています。合併して10年が経過しようとしており、合併建設計画下での公共施設、インフラ整備中心のまちづくりからの転換点に立っていることは間違いありません。

「人口減少」の問題がクローズアップされていますが、新潟市が消滅可能自治体にリストアップされていないのは、総人口が多いからであり、区単位でみていくと状況は他の市町村と変わりなく危機的状況にあるといえます。今すぐに手を打たなくてはいけないのです。この問題に正面から向き合っている候補者がいないことが非常に残念です。各候補者の資料等も集まってきましたので、改めて争点ごとにみていきたいと思います。

公開討論会の様子はこちらからご覧いただけます。

「28の挑戦」 小柳 さとし