9月定例会の市民厚生常任委員会の採決が終了しました~新潟市障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例~

本日、市民厚生常任委員会の採決が終了しました。

議案80号の平成27年度新潟市一般会計補正予算関係部分をはじめとする、委員会に付託された13議案について、私は賛成し、結果すべて可決されました。

ただし、議案85条「新潟市障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例」については、委員全員から修正案が提出され、一部修正した形で可決されました。

この議案は、2年間にわたり有識者をはじめとする検討委員会で議論が積み重ねられてきました。その結果の最終案が提示されたのが、6月議会での協議会でした。その後、パブリックコメントを経て、条例案が9月議会に上程されてきたという流れです。

しかし、検討委員会に参加していた一部の方から、修正を求める意見書が提出されました。修正点は下記のとおりです。

合理的配慮

(原案)

障がいのある人が社会的障壁の除去を必要としていることが明白な場合

(修正案)

障がいのある人が社会的障壁の除去を必要としている場合であって、そのことを認識しうるとき。

教育

(原案)

市は、本市の教職員が障がい及び障がいのある人に対する理解を深めるために必要な取組を行うとともに、教育に携わる教職員の障がいに関する専門性の向上を図るものとします。

(修正案)

市は、本市の教職員が障がい及び障がいのある人に対する理解を深めるために必要な取組を行うとともに、障がいのある人の教育に携わる教職員の障がいに関する専門性の向上を図るものとします。

ともに、現場の方々の意見をより取り入れた形での修正案とのことでしたので、趣旨に賛同し、賛成致しました。

特に、教育の部分については、特別支援学級の教職員だけではなく、教職員全般に専門性の向上を求めるという部分が肝ではないでしょうか。負担が増えるとの声もありましたが、「共に生きる」社会実現のため、この条例制定が貢献できればと思います。

また、補正予算にて、条例制定の告知費用が計上されていました。「何かした」ではなく、実際に効果がでるよう、ターゲットを明確にして、そのターゲットごとにどういった方法が適当か判断してもらいたいと思います。

「28の挑戦」 小柳 聡